[解釈]ラブソングじゃなく夢の歌!バンプの『天体観測』歌詞の意味を考えました!

[解釈]ラブソングじゃなく夢の歌!バンプの『天体観測』歌詞の意味を考えました!

ラブソングじゃなく夢の歌!バンプの『天体観測』歌詞の意味を考えました!

 

バンプを一躍有名にした『天体観測』

 

この楽曲の歌詞を解釈してみました。一般には僕と君のラブソングかと思える歌ですが、本当の意味はどうやら違うようです。

 

今回、じっくり考えてみて、意味が腑に落ちたのですが、ラブソングと思って聞いていた時には、ここが謎でした。

 

>始めようか 天体観測 二分後に君が来なくても
>「イマ」という ほうき星 君と二人追いかけている

 

いやいや、君が来なかったら、二人で追いかけられないでしょ…と。

 

この違和感が、しっかりと通じるような歌詞解釈をしたいと思った理由です。

 

 

『天体観測』歌詞の概要

 

僕はどう生きていけばいいのだろうか?”天体観測”

 

子供の頃、夢を追うか、堅実に生きるか、人生の岐路”フミキリ”に立っていた”僕”

 

夢を追うと決めた僕”君”と不安に負けた僕。”君の手を握れなかった”

 

平凡な人生”心配事も少ないよ”を送りながら、あの時、夢を諦めなかった「if」の僕”君”を想う。(ifの僕に当てた”宛名のない手紙”

 

そして、僕は夢を追おうと考えて”もう一度君に会おうとして”

 

将来のことを考えてようとして、”望遠鏡をまた担いで”

 

再び、人生の岐路”フミキリ”に立つ。

 

今度は逃げない。僕も夢を追う。だから君は来ない。君とは夢を追う”僕”のことだから。”君と二人追いかけている”

 

 

 

『天体観測』の歌詞全文解釈!

 

>午前二時 フミキリに 望遠鏡を担いでった
>ベルトに結んだラジオ 雨は降らないらしい

 

深夜午前二時、自分の生き方を決めるため、遠い未来を見通そうとした。
無責任な世間は、夢は叶うものだと言っていた。

 

 

>二分後に君が来た 大袈裟な荷物しょって来た
>始めようか 天体観測 ほうき星を探して

 

将来を考え始めて二分後、僕の心は2つに分かれた。
新しく生まれた夢を追う覚悟を決めた僕と、夢を追うか迷っている僕に二分されたのだ。

 

始めようか 将来の生き方探しを。 僕らの目指すべき理想の人生を探して。

 

 

>深い闇に飲まれないように 精一杯だった
>君の震える手を 握ろうとした あの日は

 

いくら目を凝らしても未来なんて見えなくて、考え続けるだけで精一杯だった。
夢を叶える覚悟を決めた僕の手を取って、その道を進もうとしたあの日の夜に

 

 

>見えないモノを見ようとして 望遠鏡を覗き込んだ
>静寂を切り裂いて いくつも声が生まれたよ
>明日が僕らを呼んだって 返事もろくにしなかった
>「イマ」という ほうき星 君と二人追いかけていた

 

見えない将来を見ようとして 人の人生を遠くから眺めてみた
家族が寝静まった深夜に、僕らもこの人のように生きてみたいと歓声を上げたよ
リアルな僕たちの明日が来ることも忘れて、憧れた人達の人生に夢中になった
あの時の僕らは、夢を追いかけて、今を生きていた。

 

 

>気が付けばいつだって ひたすら何か探している
>幸せの定義とか 哀しみの置き場とか

 

ふと気づけば いつだって何かを探している
平凡な幸せの定義とか 夢を諦めた哀しみの置き場とか

 

 

>生まれたら死ぬまで ずっと探している
>さぁ 始めようか 天体観測 ほうき星を探して

 

生まれてから死ぬまで ずっと探している

 

”僕はどう生きていけばいいのだろうか?”

 

始めようか 将来の生き方探しを。 今の僕の目指すべき人生を探して。

 

 

>今まで見つけたモノは 全部覚えている
>君の震える手を 握れなかった痛みも

 

今まで見つけた理想、あこがれた生き方は全部覚えている
夢を追う君の手を握れず、全て諦めてしまったあの痛みも

 

 

>知らないモノを知ろうとして 望遠鏡を覗き込んだ
>暗闇を照らす様な 微かな光 探したよ
>そうして知った痛みを 未だに僕は覚えている
>「イマ」という ほうき星 今も一人追いかけている

 

どうすれば夢はかなうのか? それを考えて将来を考えた
見えない未来に、繋がるかもしれない微かなヒントを探したよ

 

確実な方法なんてなく、夢を追うリスクを思い知らされて
夢を諦めた痛みを、未だに僕は覚えている。

 

夢を捨てて掴んだ平凡な人生。そんな今を、僕は一人生きている。

 

 

>背が伸びるにつれて 伝えたい事も増えていった
>宛名の無い手紙も 崩れる程 重なった

 

成長するにつれて、君(夢を諦めなかった僕)へ伝えたいことが増えていった。
諦めた僕のいる世界にはいない、諦めなかった僕への手紙も 崩れる程 重なった

 

 

>僕は元気でいるよ 心配事も少ないよ
>ただひとつ 今も思い出すよ

 

僕は元気でいるよ 平凡だけど不安なことも少ないよ
でも、ただ一つだけ、今も思い出すよ

 

 

>予報外れの雨に打たれて 泣き出しそうな
>君の震える手を 握れなかった あの日を

 

夢を追う大変さに打ちのめされて 涙を浮かべていた
それでも夢を諦めない君の手を握れなかった、僕が夢を諦めたあの日のことを

 

 

>見えているモノを 見落として 望遠鏡を担いで
>静寂と暗闇の帰り道を 駆け抜けた
>そうして知った痛みが 未だに僕を支えている
>「イマ」という ほうき星 今も一人追いかけている

 

未来なんて見えなくたって、着実に夢に向かっていた君を見失い、将来を夢見ることもなくなって、
不確かで手探りな夢への道から堅実で平凡な日常への僕は戻ってきた
夢を追うのも大変だと知っているからこそ、平凡な人生に我慢も出来る。
夢を捨てて掴んだ平凡な人生。そんな今を、僕は一人生きている。

 

 

>もう一度君に会おうとして 望遠鏡をまた担いで
>前と同じ 午前二時 フミキリまで駆けてくよ
>始めようか 天体観測 二分後に君が来なくても
>「イマ」という ほうき星 君と二人追いかけている

 

もう一度夢を追う僕に会いたくて 将来を考える時間をまた取って
前と同じ午前二時、夢を追うか、諦めるかの岐路(フミキリ)に僕は立つ
始めようか 生き方探し。夢を追うかどうかで僕の心が二つに分かれた後も、
きっと夢を追う君は来ないだろう。夢を追うことを決めた僕こそが、君なのだから。

 

リスクを取って夢を追う生き方。そんな人生を僕は今生きている。

 

fin

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