僕らのヒーローアカデミア二期OP 「空に歌えば / amazarashi」独自解釈!
全文解釈
>虚実を切り裂いて 蒼天を仰いで 飛び立った永久
>空に歌えば 後悔も否応なく
「俊典、今日からお前がワンフォーオール(永久:脈々と続く)の継承者だ」
一人、空を見上げれば、ささやかな後悔が胸を突く。
>必然 必然 なるべくしてなる未来だ
>それ故、足掻け
無個性だった私が不可能を願い、
そのための力を師匠が与えた。
ならば、これは必然。
私はなるべくしてなるのだ…
「正義の象徴」にッ!!
故に、私は、決して負けるわけにはいかない。
>蜃気楼 涙の川を漕ぎだして 幾星霜
「たとえ無個性でも、正義の象徴として嘆くものを救いたい」
遥か彼方、微かに見える理想に向かい、どれだけの時間が経ったか。
>さよなら 行かざるを得ない 何を失ったとて
さようなら、平凡で幸せな生き方よ。
無個性が「正義の象徴」になるには、
それ以外の全てを捨てる覚悟がいる。
>忘れない 悔しさも 屈辱も 胸に飾って
いつまでも忘れないさ。
無個性の悔しさも、力及ばず助けられなかった屈辱も。
全てがこの胸に、刻まれているのだから!
>虚実を切り裂いて 蒼天を仰いで 飛び立った永久
師匠から継承せし、この力(ワンフォーオール)。
>空に歌えば 後悔も否応なく
一人空を見上げれば、
これまで捨て、これから捨てていくものへの後悔が湧き上がる。
>必然 必然 断ち切るには眩しすぎた 未来へ、足掻け
それでも、私が「正義の象徴」たる未来は、諦めるには、眩しすぎるッ!
故に、私は、決して負けるわけにはいかない。
>人を傷つけずには 本懐は遂げられぬ
>失って 構わないと思える 理想が道標
過日の声。
「父さん、母さん、聞いてほしい。我儘を言ってごめん。
母さん達が、無個性でも平凡で幸せな人生を願ってくれているのは知っている。
でも、俺は正義の象徴を目指したいんだ」
「その理想の為なら、命を落としても構わない!」
そんな理想が、私の道しるべ。
>笑うなら 笑ってよ 嘲笑も
>道連れにして
「お前、夢見すぎなんだよ」
「ばっかじゃねーの(笑)」
「無個性のくせに、ヒーローどころか、”正義の象徴”になんて、ぜってー、なれるわけねーよ」
>あの日の君の声 言いたかったこと 言えなかったこと
「俊典、この力を得れば、失うものもあるんだぞ
(本当に「正義の象徴」はお前本人の幸せ以上に大切なものなのかい?)」
>空に歌えば 後悔を振り切って
あぁ、今は亡き師匠へ。
私は「正義の象徴」になりました。
もう、後悔はしていません。
>必然 必然 投げ出すには背負いすぎた
>それ故、足掻け
「正義の象徴」で在り続けることは途轍もない重圧です。
「正義の象徴」であるが故に、
もう私は、決して負けることができません。
>苦悩は一陣の驟雨(しゅうう)となりて
>行かずものかと足に縋る嘲笑の泥濘
無個性でも「正義の象徴」になれるのか?
そう私を嘲笑う声が胸を抉ったよ。
>雨雲に幽閉 隔離された空
視界は暗く、希望はどこにも見えなかった。
いくら努力しても無個性では限界があったからね。
>捕縛された暗がりからの逃走
そんな泥沼から逃げ出す力を、私の師匠がくれたんだ。
>掴んだものはすぐにすり抜けた
>信じたものは呆気なく過ぎ去った
だが、理想の未来は、直ぐに過ぎ去った。
オールフォーワンとの死闘。
師匠の死。活動限界。
そして、ヒーロー生命の終焉。
>それでもそれらが残していったこの温みだけで
でもね、「正義の象徴」で在った日々の記憶だけで、
>この人生は生きるに値する
私が生きた意味はあったと思っていた。
>失意の濁流を抜けて
夢破れ、全ては終わったと思っていた。
>曇天から指す一条の光
私はまだ、後進を育て上げていない。
まだやらなければならない目標が残っている。
君と出会い、私は生きる目標ってヤツに気づいたのさ。
>その時には 既にもう
>雨は上がっていた
緑谷少年、君は私に救われたと思っているかもしれないが、
救われたのは、私の方だ。
「君はヒーロー(正義の象徴)になれる」
そう言ったとき、止まっていた私の時間は目標を得て、また動き始めたんだ。
>虚実を切り裂いて 蒼天を仰いで 飛び立った永久
「君なら連綿と受け継いできた、私の“力”受け継ぐに値する!!」
>空に歌えば あの日何か叫んでいた君の声
力を譲渡した冬の海岸。
君の決意の籠った渾身の叫び声を覚えているよ。
>言いたかったこと 言えなかったこと
思っていても、私は「ありがとう」などと言えはしない。
君は、君の理想のために努力をしているとわかっているからね。
>空に歌えば 後悔も連れ立って
>必然 必然 終わらすには無くしすぎた
あぁ、師匠。
夢半ばで力尽きること、後悔は尽きません。
ですが、まだ諦められない。当たり前ですよね。
貴方も、理想も、力も、全て失った私にも、
まだ、するべきことが、生きる意味が残っていたんです。
>それ故、足掻け
だからこそ、まだ足掻こうと思います。
>有限 有限 残り僅かな未来だ
「聖火の如く…譲渡した火はまだ火種、これから多くの雨風にさらされ大きくなっていく。
そしてこっちはゆっくりと衰え消え入り、役目を終えるのさ!」
>それ故、足掻け
だが、まだ消えていない。
ならば、まだ足掻かせてもらおう。
私(正義の象徴)に憧れる一人の少年に、
「正義の象徴」が何たるかを教えるまでは、
私は、決して、負けるわけにはいかない!