ボカロ曲『ラプンツェル/ナブナ』の歌詞解釈!詳細な解説付き!!

ボカロ曲『ラプンツェル/ナブナ』の歌詞解釈!詳細な解説付き!!

ボカロ曲『ラプンツェル/ナブナ』の歌詞全文解釈!

盲いた目をしている
窓のない部屋で

 

君に家族がいたことを、僕は見えないふりをしている。
心を閉ざした孤独な僕の世界で。

 

 

語れば花が咲いた
二人夜を見てた

 

君と心を繋げ、やがて肌を重ねた。
二人で夜を共にした。

 

 

変わってないだろうか
変わってるんだろうな

 

君が結婚していることを知る前の関係と知ってしまった今。
二人の関係は変わってはいないだろうか。
いや、変わっているのだろうな。

 

 

春を待つ胸が苦しいのだ
開けた目に花は時雨
さよならが君といた対価だ
その罪が僕の罰だ

 

君と結ばれる未来を望む、僕の胸が苦しいのだ。
不実な恋と知りつつ、肌を重ねることが僕に気づかせる。

 

この関係が発覚する前に君に別れを告げることが、
孤独な僕を救ってくれた君への恩返しになると。

 

「好きじゃなくなった」と、心変わりをしたと嘘をつき、
君を悲しませる罪が、君を愛している僕にとっての罰だ。

 

 

盲いた目をしている
僕は君が見たい

 

君に家族がいたことを見えないふりをしている僕は、
不倫をしていることも含めて、君と向き合いたい。

 

 

それでも窓がないと夕陽すらも見えない

 

それでもそれを伝えずに、
心を閉ざしたままでは、

 

夕陽すら見ることができず、
夜に逢瀬を重ねることしかできない。

 

 

子供の頃は月だって行けた
夢の中なら空だって飛べたんだ

 

子供の頃は想像の中で月にだって行けたし、夢の中なら空だって飛べた。
あんなに自由だったのに、大人になった僕は、悲しいくらいに不自由だ。
好きな人と結ばれることすら、できないのだから。

 

 

僕の目に君が見えないなら
何が罰になるのだろう

 

僕が君の不実に気づかない振りを続けて、
君との関係を続けたとすると、何が僕の罰になるのだろう。

 

いや、知らなかった以上、僕にはなんの罰もない。

 

この関係が明るみになれば、その罰を受けるのは君一人だけだ。

 

 

神様が何も言わないなら
誰が僕を赦すのか

 

全知全能の神様が何も言わないのなら、
知らない振りを続ける僕を、
一体誰が赦してくれるというのだろうか。

 

いや、神すら無理なら、他の誰一人として、僕を赦すことなどできはしない。
僕が君の不実を知っていることを、神様以外、誰も知らないのだから。

 

だから、僕が動かなければ、君にとって円満に、この関係を終わらせることはできない。

 

 

窓のない砂漠の中で僕は誰かを待っていて
空いた灰皿やビールの缶が示した心象風景は

 

灰皿とビール缶が転がる一人暮らしの現実世界が示すままの、
世間から心を閉ざし、乾ききった砂漠のような内面世界で、
僕はずっと、気持ちが通じる誰かを待っていて、

 

この人生って高い高い塔の上の方から
心ってやつを一本垂らして

 

この人生というポツンと立つ高い塔の上から心を一本垂らすように、
ほんの少しだけ開けた心の隙間から、

 

やっと誰か登ってきた
そいつが君だった

 

心の糸を辿って昇って来たかのように、
すっと、僕の孤独な世界に入ってきてくれた

 

ずっと待っていた気持ちの通じる大切な人。

 

それが、僕にとっては君だったんだ。

 

 

春を待つ胸が苦しいのだ
苦し紛れの縹だ

 

君と結ばれる未来を望む、僕の胸が苦しいのだ。
別れる理由は、苦し紛れに、心変わりを理由にした。

 

 

さよならを僕らは言わなくちゃ
それだけで判るはずだ

 

さよならを僕らは言わなくちゃ
それだけでこの関係を続けるべきではないことが判るはずだ。

 

 

春を待つ胸が苦しいのだ
開けた目に花は時雨
さよならが君といた対価だ
その罰がこの弱さだ
春を待つ僕の夢だ

 

君と結ばれる未来を望む、僕の胸が苦しいのだ。
不実な恋と知りつつ、肌を重ねることが僕に気づかせる。

 

この関係が発覚する前に君に別れを告げることが、
孤独な僕を救ってくれた君への恩返しになると。

 

「好きじゃなくなった」と別れることで君を悲しませる僕への罰は、
実らぬ恋と知りながらも君と結ばれる未来を夢見てしまう弱さだ。

 

別れを告げた大切な君への、決して叶わない愛を抱き続けることが、僕にとっての罰なのだ。

 

fin

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