涼宮ハルヒの憂鬱劇中歌『God knows...』の歌詞の意味、独自解釈♪

涼宮ハルヒの憂鬱劇中歌『God knows...』の歌詞の意味、独自解釈♪

涼宮ハルヒの憂鬱劇中歌『God knows...』の歌詞の意味、独自解釈♪

『God knows...』の解釈概論と歌詞のストーリー

 

この曲は「神のみぞ知る」という意味のタイトルであり、対魔王戦争中の勇者と勇者パーティーの仲間の女性の逆境の中の恋愛を歌った歌であると解釈できます。(理由は後で♪)

 

『God knows...』の歌詞のストーリー

 

圧倒的な力を持つ魔王の軍勢と人間国家連合の戦争中、いまだ滅ぼされていない国に一人の勇者がいた。その国の国王は勇者に魔王討伐を命じ、勇者は戦いに向かう。しかし、勝ち目がなく、死ぬのが分かり切っている戦い故に、仲間を置いていく決断をした勇者は、パーティーを連れずに、単身戦場へと向かう。

 

勇者パーティーの副リーダであり、王女である女性は、勇者に「私も共に戦う」というも、許されず、仲間と共に国に残る。しかし、自分の中にある勇者への愛に気づいたため、勇者の命令を無視し、仲間と共に、勇者の隣へ立つべく、戦場へ向かう。

 

「例え死ぬかもしれないとしても、私はあなたと一緒に戦いたい。(勝って、あなたと結ばれたい)」と王女は勇者を説得し、勇者パーティーは対魔王戦争に参戦していく。

 

月日は流れ、勇者パーティーのメンバーは、勇者と王女を除き、皆、戦死。死んではいないものの、王女自身も身体に戦いの中で負った傷の跡が残る。仲間が死に、傷に塗れてもなお、王女は勇者への愛ゆえに、諦めることなく戦い続けることを誓う。

 

この戦いの行方、そして、王女の恋が成就するかどうか?

 

それは、God knows...(神のみぞ知る..).。

 

解説が長くなるので、一旦、解釈全文をば!

 

 

 

@渇いた心で駆け抜ける

 

苦々しい気持ちを抱えたまま、
あたしはキョンのいる部屋に向けて駆け抜ける。

 

 

Aごめんね何もできなくて

 

ハルヒ「キョンごめんね。あたしに出来ることは全てやったけど、
王命(確実に死ぬ戦場へ、キョンを送る)を止められなかったわ」

 

 

(命令は止めることができなかったけど・・・)

 

 

G私ついていくよ

 

あたしはキョンについていく!

 

 

Hどんな辛い世界の闇の中でさえ

 

どんなに魔王が強くて、どんなに辛い戦いになるとしても

 

 

Iきっとあなたは輝いて

 

きっと勇者であるキョンは神の加護を受け、
勇者の名前に見合う輝かしい戦果を挙げて

 

 

J超える未来の果て

 

いつか未来、戦場で命尽きることなく、(果てを)
きっと生き伸びられるわ!(超える)

 

 

K弱さ故に魂こわされぬように

 

キョンが道半ばで力及ばず
死んでしまうことがないように・・・

 

 

Lmy way 重なるよ

 

あたしもキョンと一緒に戦うよ!

 

 

Mいまふたりに God bless...

 

共に戦うあたしたちに、どうか、神のご加護を!

 

 

 

 

(あたしはキョンにそう言った。でも・・・)

 

 

 

 

B痛みを分かち合うことさえ

 

勇者キョンはSOS団の仲間であるあたしにすら、
魔王と戦い、傷の負い、その痛みを分かち合うことさえ・・・

 

 

Cあなたは許してくれない

 

キョンは許してくれない。

 

 

D無垢に生きるため振り向かず

 

決死の出撃命令に背くことなく、
また、逃げ出すという勇者の名に恥じる行いすることなく、

 

純然たる正義として生きるため、
呼びかけたあたしに振り返ることなく、

 

 

E背中向けて 去ってしまう

 

背中を向けて、魔王軍との戦場に向けて、去ってしまう

 

 

Fon the lonely rail

 

たった一人で。

 

 

N届けて熱くなる想いは

 

キョンに向けた「あたしも一緒に戦う」という想い。

 

それは仲間だから?
それとも別の想いから?

 

 

16現実溶かしてさまよう

 

キョンは唯の仲間であるという現状認識を溶かし、
「仲間じゃないなら、じゃあ、あたしにとってキョンって・・・?」
という謎が、ハルヒの心中を彷徨う。

 

 

17会いたい気持ちに理由はない

 

そして気づく。

 

「キョンと一緒にいたい。たとえ、死ぬかもしれなくても!」
というあたしの気持ちに、理由なんてなかった。

 

ただ、ただ、キョンの側にいたい。それだけだったんだ。

 

 

18あなたへあふれだす Lovin you

 

そっか・・・、あたしはキョンのことを、愛していたんだ。
(キョンへの愛しい想いが溢れだす)

 

 

 

(キョンへの愛情を自覚したハルヒは、キョンを追い、戦場へ向かう)

 

 

 

19せめて美しい夢だけを

 

魔王に勝てる可能性が万分の1もなくたって、
せめて、夢だけは、勝利し、キョンと結ばれると

 

 

20描きながら 追いかけよう

 

信じ、心に描きながら追いかけよう!

 

 

21for your lonely heart

 

たった一人で戦うキョンのために!

 

 

 

(戦場に到着し、キョンの下へ向かうハルヒ達。しかし、キョンは顔を見るなり・・・)

 

 

 

22やめて嘘はあなたらしくないよ

 

キョン「俺は一人で大丈夫だから、今すぐ帰るんだ!!」

 

ハルヒ「ねぇ、キョン、嘘はやめて。
ひとりで勝てるわけないじゃない!

 

あたしたちをこの戦いで死なせないために、
キョンらしくないことを言っていることくらい分かっているんだから!」

 

 

23目を見てこれからのことを話そう

 

ハルヒ「キョン、あたしの目を見て?死ぬためにここまで追いかけてきたと思う?
ねぇ、あたしだけじゃない。古泉君も有希もみくるちゃんも一緒に来たわ。
SOS団は一蓮托生だもの。あたしたちの力合わせて、どう戦うか?
SOS団で、勝つための戦略を話し合いましょう!」

 

 

24私覚悟してる

 

一緒に戦えば、死ぬかもしれない。
分かってる。そして、覚悟しているわ。

 

 

25暗い未来だって

 

強すぎる魔王軍。あたしたちに勝ち目なんて殆どない。
だから、きっと、みんな死ぬわね。

 

だとしても!

 

 

26強くなって運命変えられるかもね

 

あたしたち一人ひとりが強くなって、
みんなの力を合わせてどこまでもどこまでも強くなって・・・。

 

そしたら、負けてしまうだろうって運命だって、
変えられる可能性、少しくらいはあるかもしれないじゃない?

 

 

27my wish かなえたいのに

 

「この戦いに勝って、キョンと結ばれる」
そんなあたしの願い、叶えたいのに。。。

 

 

28すべては God knows...

 

魔王との戦いの行方、勝ったとして、誰が生き残るか。

 

それらすべては、あぁ、神のみぞ、知る・・・。

 

 

(時は流れ)

 

 

29あなたがいて 私がいて

 

目の前にはキョンがいて、私は向かいの席に座り、
物思いに耽りながら飲んでいる。

 

 

30ほかの人は消えてしまった

 

とうとう、SOS団はあたしたちだけになっちゃったね。
古泉君も、ゆきも、みくるちゃんも、(戦死し)もういない。

 

 

31淡い夢の美しさを描きながら

 

魔王軍に勝って、キョンと結ばれる・・・かぁ、
叶わない夢なのに、どうして狂おしいほど美しく感じるんだろう

 

 

32傷跡なぞる

 

無意識に戦いの中で身体にできてしまった傷跡をなぞる。
そして、一人ずつ仲間が死ぬ度に増えた心の傷跡を思う。

 

 

33だから私ついていくよ

 

身体に残る傷跡、戦いで死んでいったSOS団の団員達。

 

キョンと結ばれたいというあたしの我儘の為に、
高く高く積みあがった多くの犠牲が、
あたしに今更逃げることを許さない。

 

だからこそ、キョンと一緒に戦い続ける。

 

 

34どんな辛い世界の闇の中でさえ

 

どんなに辛く勝ち目のない魔王軍との苦しい戦いの中でさえ

 

 

35きっとあなたは輝いて

 

きっとあたしの中にあるキョンへの愛しい想いは
一瞬たりとも曇りはしない。

 

 

36超える未来の果て

 

死んでたまるもんですか!

 

 

37弱さ故に魂こわされぬように

 

あたしたちが武運拙く、
魔王軍との戦いで死んでしまうことが、
どうか、どうかありませんように・・・

 

 

38my way 重なるよ

 

絶対に戦争を生き延びて、あたしはキョンと結ばれるの!

 

 

39いまふたりに God bless...

 

だから、再び、戦場へ向かうあたしたちに、
どうか、神のご加護がありますように・・・。

 

どうしてこうなるかを細々以下で説明します♪

歌詞の解釈の前に♪

 

今回は僕の好きな涼宮ハルヒの憂鬱の中の挿入歌であり、
僕が好きで良く歌う『God knows...』の解釈をしていきたいと思います。

 

というか、歌詞の意味が分からないと感情の込めようが無いよなぁと
『God knows...』の歌詞を分析した結果、涙を流すほど感動してしまい・・・、
この想いを是非、あなたにも共有したと思ったので、記事を書いています♪

 

解釈の結果のストーリーは、上記のように、勇者だの王女だの、
ハルヒもキョンもいないものになってしまいました。

 

というのも、この歌は、ハルヒが作詞したわけではなく、
ENOZが作詞したものであるから、純粋に”ハル×キョン”を歌った曲なわけがないのです。

 

そこで、一旦、ハルキョンのくくりから外れて、歌詞を見ていくと、
「勇者と仲間の女性」の恋愛という解釈が一番しっくりきました。

 

ただ、それではつまらない!

 

ということで、《オナホマスター》的には、ハルヒには「願望を実現する能力」がありますし、
代打で演奏するということで、演奏前に、ENOZから曲の意味を聞いているはずですから、
ハルヒ自身はこの歌の歌詞の意味を理解して歌っていたはずです。

 

 

ハルヒが、歌の世界観を創ることに熱中していたとすれば、
ハルヒの能力で以て、その世界を創造したと考えても違和感はありません。

 

 

なので、ENOZはハルキョンの曲を作ったわけではないとはいえ、
ハルヒが演奏した結果、役をハルキョンにした、
その歌詞の世界が作られたのではないかと思うのです。

 

そして、SOS団を勇者パーティーとした歌詞の物語が異世界で紡がれたのではないでしょうか?

 

 

概論では一般化しましたが、今から行っていく歌詞の解釈では、
ハルヒとキョンを王女役、勇者役として入れていきたいと思います(*´ω`*)

 

歌詞から読み取れるのは、一般化した部分までですが、アニメの中で、

 

ハルヒの演奏中、周囲との温度差が異常なほど茫然自失としたキョンや
原作小説内で未回収ながら「お前、西洋風の格好で・・・」という発言を

 

キョンが古泉にしている点(雪山症候群)から、あり得ない妄想ではないと僕は、思っています。

 

ざわつく観衆の中で、一人呆然とするキョン

 

 

さて、ハルキョンで解釈できる言い訳も書いたところで、
詳細な解釈に入っていきます。

 

 

解説の具体的な手順

 

登場人物を考え

 

世界観を考え

 

歌詞の全文解釈

 

 

 

『God knows...』の歌詞の意味、独自解釈詳細♪

 

まずは、歌詞一覧をば!

 

@渇いた心で駆け抜ける
Aごめんね何もできなくて
B痛みを分かち合うことさえ
Cあなたは許してくれない

 

D無垢に生きるため振り向かず
E背中向けて 去ってしまう
Fon the lonely rail

 

G私ついていくよ
Hどんな辛い世界の闇の中でさえ
Iきっとあなたは輝いて
J超える未来の果て
K弱さ故に魂こわされぬように
Lmy way 重なるよ
Mいまふたりに God bless...

 

N届けて熱くなる想いは
16現実溶かしてさまよう
17会いたい気持ちに理由はない
18あなたへあふれだす Lovin you

 

19せめて美しい夢だけを
20描きながら 追いかけよう
21for your lonely heart

 

22やめて嘘はあなたらしくないよ
23目を見てこれからのことを話そう
24私覚悟してる
25暗い未来だって
26強くなって運命変えられるかもね
27my wish かなえたいのに
28すべては God knows...

 

29あなたがいて 私がいて
30ほかの人は消えてしまった
31淡い夢の美しさを描きながら
32傷跡なぞる

 

33だから私ついていくよ
34どんな辛い世界の闇の中でさえ
35きっとあなたは輝いて
36超える未来の果て
37弱さ故に魂こわされぬように
38my way 重なるよ
39いまふたりに God bless...

 

 

 

 

歌詞中の登場人物

 

歌の中から抜き出していきたいと思います。

 

まず、歌詞は全て「私」視点で書かれています。
また、「あなた」も出てきます。

 

間奏でほんの少し、「ほかの人」が出てきます(笑)

 

 

それぞれを考える鍵になるキーワードを集めてみました。
数字は上の歌詞に振った番号に対応しています♪

 

 

「私」を知る手がかり

 

1 渇いた心で駆け抜け
2 ごめんね何も出来なくて
3 「あなた」と痛みを分かち合おうとした
8 「あなた」についていく
18 「あなた」へあふれだす Lovin you
19 美しい夢だけを描き追いかける
23これからのことを話そう
24私、覚悟している
31淡い夢
26強くなって運命を変える
32傷跡をなぞる

 

いろいろ、疑問が生まれてきます。

 

2で、一体何を謝っているのでしょうか?また、3の痛みを分かち合うも考えてみるとよくわかりません。痛みを分かち合う状況とはどんなものでしょうか?
24では、何を覚悟したのでしょうか?また、32の傷跡とはなんでしょうか?

 

色々分からない点はありますが、先に「あなた」と「ほかの人」を見てから、考えていきましょう。

 

 

 

「あなた」を知る手がかり

 

4(痛みを分かち合うことすら)許さない
5無垢に生きるために振り向かない
6背中を向けて去る
7on the lonely rail(直訳で、”孤独な線路の上”。意訳すれば、その孤独な人生故に)
10あなたは輝く
21for your lonely heart(直訳で、”孤独なあなたの心へ向けて”で、そのままの意味)
22あなたらしくない嘘を吐く

 

また、疑問が出てきます。

 

5の無垢に生きるとはなんでしょうか?
4痛みを分かち合うことすら許さない。何を許さないのでしょうか?

 

 

 

 

「ほかの人」を知る手がかり

 

30ほかの人は消えてしまった

 

 

これだけです(笑)

 

消えてしまったとはどういう意味でしょうか?いなくなったのか、死んでしまったのか、別れたのか、今は一緒にいないのか?曖昧な言葉です。

 

 

 

明示されていない登場人物

 

9辛い世界の闇の中
12弱さ故に魂こわされ
25暗い未来
14、39いまふたりに God bless...

 

どうも、私、あなた、ほかの人以外に、舞台として、世界の闇の中や暗い未来があるようです。

 

それに対して、14と39では、「God bless...」と言っています。つまり、「神のご加護を」ですね。さっきから、「神のみぞ知る」など神様のことばかりです。サビの全てにこれが入っているのは、現実世界に生きる日本人としては違和感がありますよね。

 

また、弱いと魂を壊される世界みたいですね。魂を壊されるとはどういう意味でしょうか?普通に考えれば、魂が壊れる=死ぬでいいでしょうが、現実的に考えると、苦しむという程度の意味にとらないと違和感がありますよね。弱いと死ぬって北斗の拳のヒャッハーな世界じゃあるまいし・・・と。

 

さて、登場人物を確定させる前に、歌詞の世界観を考えないと、「勇者」と考えるには、相当飛躍した思考が必要になります。ので、少し、世界観を考えてみてから、登場人物を確定させたいと思います。

 

 

 

歌詞の世界観。平成現代ではなく、中世ファンタジーの理由とは?

 

概論でいきなり、ファンタジー世界の勇者だの魔王だのと書いて、ハ?となったと思いますが、こうして、登場人物のカギを見ていくと、僕たちが暮らす平成現代でこのキーワードが示す状況を創り出すのが非常に難しいと分かるのです。このキーワードが何かを抽象的に示しているとしてもです。

 

 

そもそも、何も出来なくてごめんねと言える状況とか、痛みを分かち合うべき関係とか、現実的に考えると恋人や夫婦くらいですよね。しかも、1番では、あなたと私は付き合っていないんですよ。

 

2番で私があなたへの愛に気づくので。

 

しかも、あなたは私への指揮権を持っているわけです。「痛みを分かち合うことすら許さない」って、上下関係があるんです。

 

 

現実では、上下関係がある関係なんて、会社か学校くらいです。上司に何も出来なくてごめんね、先生と痛みを分かち合う?ちょっと分かんないですね。

 

 

また、私ついていくよ!とありますし、あなたはどこかへ行くわけですね。しかも、そのあなたが行く場所が、「どんなに辛い世界の闇の中」ですからね。

 

G私ついていくよ
Hどんな辛い世界の闇の中でさえ

 

ですからね。辛い闇はいいとしても、世界の闇ですよ。現代社会の陰謀論でも暴くつもりでしょうか?言葉通りに考えると受け取れないわけです。しかも、世界の闇には「ついていける」んですよね。だから、場所なんですよ。世界の闇の場所?

 

あなたが向かう世界の闇の中。そして、私もそれについていく。

 

さらにいうと、歌詞の8〜9では、二人付き合っていないんですよね。親友や友人レベルだとしても、あなたの行く世界の闇の中へ、恋人でもない関係で一緒に行くというのは考えにくいんです。

 

恋人なら、過酷な地に仕事に行く彼氏に私がついていくでもいいですけど・・・。それでも、無理がありますよね。そもそも、恋人ではなく、親友や友人、仲間レベルですし。

 

 

現代社会でこの設定が通用する環境があるなら、是非とも、教えてほしいくらいです。と、ここまで考えて、「God knows...」を平成現代で考えることを諦めました。

 

 

じゃあ、どんな世界だろうか?

 

 

・恋人でもない私はついていって、あなたと辛い世界の闇の中で痛みを分かち合う。

 

ここから、戦争が浮かんできました。闇の中で、傷つく。共に戦うなら、痛みを分かち合うことになるでしょう。

 

 

大まかに、あなたは戦争に行く人、私は戦場にあなたを追いかけともに戦う人。

 

 

最低限読み取れる、そんな切り口から歌詞を考えていくと、整合性の無かったものが全て説明できるようになったんですよね。

 

 

また、じゃあ、太平洋戦争中の話かと思ったんですが、

 

Hどんな辛い世界の闇の中でさえ
Iきっとあなたは輝いて

 

とありますし、規格化され、部品化された一兵卒が輝く戦場は第二次世界大戦にはないから没で、じゃあ、一騎打ちがあった戦国時代か?と思いましたが、さすがに時代設定が古いかなと。戦国時代に、世界の闇の中といえる場所はないでしょうからね。それに、女性が戦いについていく状況自体、太平洋戦争にも戦国時代にもないですし。

 

私が女性なのは直ぐにわかります。一人称が私ですし、あなたへLovin youから、ホモ出ないかぎり、女性でしょう。無論、「あなた」が女性なら男性になりますが、

 

22やめて嘘はあなたらしくないよ
23目を見てこれからのことを話そう
24私覚悟してる

 

このセリフ言う「私」に合うのは男か女かと考えると・・・、女性でしょう(*´ω`*)

 

 

次の手がかりは、

 

Hどんな辛い世界の闇の中でさえ
Iきっとあなたは輝いて

 

ですね。辛い世界の闇の中で一人輝くあなた。

 

 

なんだか、勇者ですよね。

 

 

そう考えると、勇者が戦争に行く。ついていく女性は勇者の仲間と考えれば分かる!わけです。

 

さらに、世界の闇は勇者の敵、魔王でしょうし、私覚悟しているの意味は、戦いで死ぬかもしれないことを覚悟していると取れます。

 

 

上下関係があり、恋人でもないのに痛みを分かち合う関係は、勇者とそのパーティーメンバーなら合理的に説明ができますしね。

 

 

K弱さ故に魂こわされ

 

の歌詞も、そのままの意味だったんだなぁと分かるわけです。

 

弱いと魔王軍との戦争で死ぬわけです。

 

 

 

つまり、『God knows...』の世界観はファンタジーで、勇者とか魔王がいるような世界ですね。

 

 

さて、世界観はこの解釈で矛盾なく説明できそうだと分かると思います。よって、登場人物も分かりますね。

 

 

 

登場人物

「私」は勇者の仲間の女性。
「あなた」は勇者。
「ほかの人」は私以外のパーティーメンバー
「世界の闇」は魔王や魔王軍

 

 

 

 

世界観・登場人物が判明したので、次は歌詞と合わせ細かな部分を解釈していきます!

 

1番の解釈をしていきます!

 

流れとしては、歌詞の纏まりごとに分析していって、最後にその結果を纏めて、結論とするような感じで行きます。逐語訳風味です。

 

 

@渇いた心で駆け抜ける
Aごめんね何もできなくて

 

@の疑問点としては、渇いた心ですね。

 

この渇いた心はここではまだ意味が分かりません。・・・疑問A
駆け抜けるのはいいでしょうが、どこを?ですね。それはまぁ、追求する必要もないでしょう。

 

Aは何も出来なくてと謝罪しています。何をするつもりだったのでしょうか?

 

何も出来なくてって、何?・・・疑問B

 

 

分かる範囲で歌詞を解釈すると

 

@私は渇いた心でどこかを駆け抜ける
A私はあなたにすべきだった何かをできずにごめんね、何もできなくてと謝る

 

 

考えやすい疑問Bに関して考えていきます。

 

 

まずは、分かっていることを整理すると、

 

 

勇者に対して、仲間の女性が何かをすべきだった、することが可能だったということです。

 

できないことをできなくて、謝罪はしません。何かできる可能性があったからできなくてごめんなさいと言うわけですね。

 

 

Eの勇者が去ってしまうという部分から、疑問Bの時点では、まだ勇者は仲間の女性と一緒にいて、戦いには行っていません。

 

つまり、戦いの前に、仲間の女性が勇者にできることがあった。

 

 

・戦いの前に、仲間の女性が勇者に何かできることがあった!

 

 

これではまだ分かりません。

 

4、5で、あなたは痛みを分かち合うことを私に許さずに、無垢に生きるために、一人で去ってしまうと言っています。

 

世界観の解釈で、去るというのは、勇者が魔王軍との戦いに向かうということだと分かっています。

 

 

が、「無垢に生きる」とはどういうことでしょうか?

 

 

無垢に・・・、つまり、罪を負うことなくと言う意味です。

 

勇者は罪を負わないように、戦場へと向かう

 

という意味です。このときの罪とは一体なんでしょう?

 

 

「何かの罪を負わずに、生きるために、背中を向けて戦場へと向かってしまう」という歌詞ですから・・・

 

 

大まかに言えば、この罪とは、戦場に向かうべき時に、戦場から逃げる罪であるのは間違いないでしょう。

 

 

 

では、具体的な罪の内容は?と考えると、次の2つが考えられます。

 

@勇者の上位者である国王からの出撃命令に背くこと。不忠の罪。
A勇者という存在でありながら、魔王から逃げる罪。

 

・・・これは歌詞中からは分からなかったので、僕が推測したものですが、上の2つの可能性があると思います。

 

 

ここで、疑問Bの分かっていることである、仲間の女性が何かをすることができる可能性があった、から考えてみます。

 

・戦いの前に、仲間の女性が勇者に何かできることがあった!

 

 

@とAで考えると、@の国王からの命令なら、仲間の女性にできることがあったと考えて意味が通じます。

 

その場合、仲間の女性は王女であり、父である国王を説得できるかもしれないという解釈をしなければなりません。

 

これは飛躍しすぎかとも思えますが、勇者のパーティーに王女が含まれていることは鉄板と言うか、よくあることですから、仲間の女性=王女という考えは十分に合理的な解釈と言えると思います。

 

 

Aで考えると、仲間の女性がどのような立場であっても、勇者である存在が魔王と戦わず、逃げても大丈夫にするような手段を持っていることはないでしょう。

 

例えば、仲間の女性が勇者を勇者にしたという場合なら、「あなたを勇者にしてしまってごめんなさい」ということは言えますが、「何も出来なくて」とは言いませんから違います。「勇者にしてしまってごめんなさい」なら通じますが、歌詞はそうはいっていませんからね。

 

つまり、女性が勇者を召還するなり、聖剣の担い手として見つけるなりで、「あなた」を勇者にしたとして、「勇者にしてしまったから、あなたは魔王と戦うことになってしまった。ごめんなさい」と女性がいい、勇者が「無垢に生きるため、つまり、勇者の役目を果たすために戦いに行く」なら歪ながら意味が通じますしね。

 

そう考えても、「何も出来なくて」ごめんなさいとはいいません。「やっちゃって」ごめんなさいと言いますから。

 

つまり、Aだと意味が通じないわけです。

 

 

ということで、@の解釈が正解ということになります。

 

つまり、仲間の女性は国王の娘、王女であり、何も出来なくて、とは、父親に勇者の出撃命令を出さないように説得することに失敗したということ。
勇者が「無垢に生きるために、背中を向けて去る(戦場に向かう)」のは、王の命令に従い、戦いに赴くという意味で、無垢に生きないとは、王の命令を破って、戦わないとか、逃げるとかするという意味なのです。

 

 

 

これで、疑問Bは解決しました。

 

何も出来なくてって、何?・・・疑問B

 

 

 

@渇いた心で駆け抜ける

 

あとは、疑問Aです。

 

渇いた心で駆け抜ける。ごめんね何も出来なくて。

 

この順の歌詞なので、時系列も普通はこの順です。

 

渇いた心で駆け抜け、勇者に会い、王女は、勇者が出撃しないようにする試みに全て失敗したと告げる。

 

 

渇いた心とは?これが疑問Aです。

 

パズルと同じで、考えが進むにつれて楽になっていくものですよね。

 

 

ここまでの解釈の結果だけで分かります。

 

・勇者の出撃命令を阻止しようとした王女。
・阻止できずに謝罪する王女。

 

何故でしょうかね、そもそも論ですが、勇者が魔王と戦うのは当たり前で、それをやめさせようとするのはおかしいです。

 

これを合理的に解釈するには、「魔王が強すぎる」という解釈を入れればいい訳ですね。

 

 

魔王が強すぎるから、勇者でも確実に負けて、死ぬ。

 

だから、出撃させないようにしようとするし、命令を阻止できずにごめんなさいと言うわけです。

 

勝てるかもしれないなら、「勇者頑張って!」ですが、必ず死ぬような出撃命令(なんか特攻隊みたいなイメージですが、さらに無駄死に感が強いです)が出てしまったら、「何も出来なくてごめんなさい」と王女さんも言いますよね。

 

 

さらに、魔王が強すぎるというイメージを付け加えると、歌詞の各部分で納得できる点が見えてきます。

 

「B痛みを分かち合うことさえ」「Cあなたは許してくれない」
痛みとは、戦場で負う傷のことでしょう。つまり、共に戦場に立つことを許さない。普通なら勇者はパーティーで行けばいいんです。勝てるならそうでしょう。万に一つでも勝ち目があれば、万全の力が発揮できるパーティーで戦うべきです。ですが、それを許さず、勇者一人で行ってしまう。

 

何故か?

 

万に一つも勝ち目がないほど、「魔王(軍)」が強いからですね。一緒に行けば無駄死に確定。だから、勇者は「痛みを分かち合う=共に戦う」ことを許さないのです。

 

 

「9どんな辛い世界の闇の中でさえ」
物凄く辛い世界の闇=辛い戦い。これは強すぎる魔王と考えると理解できます。

 

「19せめて美しい夢だけ」
万に一つも勝ち目のない戦いで、勝利する夢。”せめて”というのは現実はそうじゃないけど、せめて夢だけは勝利を描いて・・・、という意味にとれます。
”美しい”という形容詞ですが、これはもう少し解釈を進めないと説明できません。

 

「25暗い未来」「26強くなって運命変えられる」

 

運命を変える。はて、運命とは?

 

・・・そうなるものという意味ですね。強くなると変わる運命は、戦死する暗い未来のことです。

 

戦争に行って運命が決まる。

 

これでは意味が分かりませんよね。戦争に行くだけでは、生き残るか、死ぬかの運命は決まらないからです。決まらないものは運命ではありません。偶然です。

 

でも、26では、運命と言っています。つまり、魔王が強すぎて、偶然ではなく、必然として、私たちは死ぬということです。その未来が運命と言えるほど確定的に明らかということですね。

 

 

このように、「魔王が強すぎる」という解釈を入れると、説明が納得できるようにつくのです。

 

 

・魔王は強すぎて、勇者に勝利の可能性は僅かもない。

 

 

こうすると、疑問Aも見えてきます。

 

私の心が渇いているのは、仲間のリーダーである勇者に確実に死ぬ戦いへの出撃命令を下されてしまった絶望感からであり、さらに、勇者のパーティーメンバーであり、王女でもある「私」だけが、父親である国王の出撃命令を阻止できる可能性があったにもかかわらず、国王を説得できなかったという無力感・罪悪感からです。

 

これが、Aの答です。

 

ついでに言えば、駆け抜けるのは、罪悪感や無力感を最も感じる場所として、父親の説得に失敗した瞬間に王女がいたはずの、「王宮」でしょう。王宮で、勇者がいる部屋に向けて、王女は走っているのです。

 

あと、駆けるではなく、駆け”抜ける”なのは、建物の中だからですね♪

 

 

 

よって、歌詞@とAの最終的な解釈はこうなります。

 

@渇いた心で駆け抜ける
魔王軍との勝ち目のない戦いに勇者キョンが出撃する命令がお父様から出されてしまったわ。王女であるあたし(ハルヒ)だけが、その命令を止めることができるかもしれなかったのに、止められなかった。あたしはキョンのいる部屋に向けて、王宮の中を駆け抜ける。

 

Aごめんね何もできなくて
ハルヒ「キョンごめんね。あたしに出来ることは全てやったけど、確実に死ぬ戦場へ、キョンを送る命令をあたしは止めることができなかったわ」

 

 

 

では、次のブロックです。

 

B痛みを分かち合うことさえ
Cあなたは許してくれない
D無垢に生きるため振り向かず
E背中向けて 去ってしまう
Fon the lonely rail

 

ここの解釈ですね。@とAでかなり世界観と詳細な配役まで解釈で来ているので、スムーズに行けます。

 

 

B痛みを分かち合うことさえ
勇者キョンはパーティーメンバーで仲間であるあたしにすら、ともに魔王と戦い、傷の負い、その痛みを分かち合うことさえ・・・

 

Cあなたは許してくれない
キョンは許してくれない。

 

D無垢に生きるため振り向かず
キョンはあたしの父親である国王に下された決死の出撃命令を無視するという抗命罪を背負うことなく、無垢に生きるために、後ろに残されたあたしの方を振り向かず、

 

E背中向けて 去ってしまう
背中を向けて、魔王軍との戦場に向けて、去ってしまう

 

Fon the lonely rail
たった一人、勇者キョンだけで。

 

 

 

という解釈で、すんなりと行けます。

 

 

 

次は、1番のサビの解釈になりますが、これはここまでの解釈や2番の歌詞を見ると単純に時系列順に考えては、上手く説明できずに、矛盾してしまうんですよね。

 

G私ついていくよ
Lmy way 重なるよ
Mいまふたりに God bless...

 

と、ついていって、二人が重なって、二人に神のご加護をと言っているわけです。

 

既に、一緒に行動しているのか?と読めますよね。そうすると、ここまでの勇者が一緒に来ることは許さない!と言ったことに矛盾します。

 

痛みを分かち合うことは許さないと言われてから、「私ついていくよ!」と言ったら、キョン「いや、今俺が言ったことを聞いていたか?」となりますからね。ついてくるなと言ったんだ、と。

 

 

また、2番では、「20描きながら 追いかけよう」と言っているんです。

 

一緒に行動しているはずなのに、追いかけるんですか?おかしな話です。

 

 

これを合理的に考えるには、時系列が少しずれていると考えるしかないのです。

 

このサビはラストのサビと同じなので少し、無理な配置になっているのかもしれませんね。

 

 

 

どういう順序かというと、

 

ハルヒ「ごめんね、決死の出撃命令を阻止できなかったわ」 ⇒ ハルヒ「決死の戦いでもね、私は仲間として、あなたについていって戦うわ!」(1番のサビの内容はココ!) ⇒ キョン「一緒に戦うことは許さない。俺は一人で戦う。ついてくるな!」 ⇒ ハルヒ「(キョンが一人で戦場に向かった後)やっぱり、追いかけるわ(20の歌詞、2番の内容)」

 

という順序です。これで、ピッタリと嵌るし、解釈も整合性をつけて行うことができます。

 

 

つまり、1番のサビは、ハルヒがキョンに向けて、「ごめんね」と言う2の歌詞とキョンがハルヒに「共に戦うことを許さない」という3の歌詞の間に、ハルヒがキョンに行ったセリフなのです。

 

こう考えて、歌詞の意味を捉えていくと・・・

 

 

G私ついていくよ
あたしはキョンについていく!

 

Hどんな辛い世界の闇の中でさえ
どんなに魔王が強くて、どんなに辛い戦いになるとしても

 

Iきっとあなたは輝いて
きっと勇者であるキョンは神の加護を受け、勇者の名前に見合う輝かしい戦果を挙げて

 

J超える未来の果て

 

超える未来の果ての解釈ですが、この「果て」には2つの意味があるかと思います。

 

1つ目が、最果ての果て。要するに遠い未来と言う意味ですね。
2つ目が、未来で果てる。つまり、戦死するという意味ですね。

 

で、それらを超える。超越すると考えれば、10のきっとあなたは輝いて、キョンが遠い未来で戦死するという未来(運命)を超越する

 

超越するでは硬いので、変えると言い換えれば、戦死する未来を変える。

 

 

要するに、生き延びるという意味ですね。

 

 

というような意味になります。この意味を込めつつ、10の「きっと勇者であるキョンは神の加護を受け、勇者の名前に見合う輝かしい戦果を挙げて」を受けて考えると、解釈は、

 

J超える未来の果て
(キョンが輝かしい戦果を挙げて)遠い未来、キョンは戦死することなく、きっと生き伸びる!

 

 

 

K弱さ故に魂こわされぬように
まず、弱さゆえに死ぬのは誰でしょうか?

 

ここまでで、強く戦い抜いて、生き延びるのはキョンだと言っていますが、現実として、魔王の方が圧倒的に強いわけです。相対的に見れば、勇者キョンの方が弱い。

 

また、13でmy way重なるよと言っていますし、12の最後は、誰かの魂が壊されないように、私の道があなたのそれと重なる、わけです。これを仲間として力を貸すという意味に捉えれば、魂が壊されるのはキョンの方でしょう。

 

 

ここは少し強引に解釈すれば、「私の道があなたの道と重なるのは、私の魂が壊されないように」という意味にも取れます。しかし、ここでは違和感があります。出撃するのはあなたで、私はついていくよ!と言っていますからね。

 

ついていかなければ私は助かるんです。でも、ついていく!と言っています。こう言っている以上、あなたの魂が壊されないように、私はついていくわ!(一緒に戦う)という意味にしか取れないわけです。

 

 

ポイントは「私がついていく」ということが、助かるためか、助けるためかということです。実は、ラストのサビは「私が助かるために」ついていくんです。なので、ラストのサビは全体的に意味が変わってきます。

 

それはそのときのお楽しみとして、1番のサビの解釈は、

 

 

K弱さ故に魂こわされぬように
キョンの弱さゆえに、キョンが戦死してしまうことがないように・・・

 

 

Lmy way 重なるよ
次の問題はmy wayの意味ですね。

 

これはなんか、結婚のイメージが生まれます。人生を重ねるとか、体を重ねるとかそういうイメージの言葉ですからね。ですが、それは違います。

 

何故なら、このサビの時点で、勇者と王女は恋愛関係にありません。あくまでもパーティーの仲間です。そうでなければ、ここで勇者を押し切って王女がついていかない理由が無いのです。2番で一度は勇者の言葉で諦めた一緒に戦うという選択を取るのは、2番で初めて勇者への愛に王女が気づくからです。

 

なので、ここでの道は恋愛ではなく、仲間としての道という意味です。

 

 

王女はパーティーメンバーなんですから、「あたしのキョンの仲間としての道があなたと重なるよ!」という解釈ですね。

 

仲間としての道が重なるって何か?といえば、平たく言えば、一緒に戦うわ!という意味ですよね。「パーティーの仲間だから、一緒に戦うわ!」と。

 

よって解釈は、

 

 

Lmy way 重なるよ
あたしの、キョンのパーティーであり仲間であるという道が、キョンの道と重なって、一緒に戦うことになるよ!
平たくすれば、

 

「あたしはキョンの仲間なんだから、キョンと一緒に戦うよ!」

 

でしょう。

 

 

Mいまふたりに God bless...
今、共に戦いに向かう二人に、どうか、神のご加護を!

 

 

 

少し、注釈も多くなったので、解釈のみここに抜き出してみます。

 

 

1番の解釈完成版(時系列に直してあります)

 

 

@渇いた心で駆け抜ける
魔王軍との勝ち目のない戦いに勇者キョンが出撃する命令がお父様から出されてしまったわ。王女であるあたし(ハルヒ)だけが、その命令を止めることができるかもしれなかったのに、止められなかった。あたしはキョンのいる部屋に向けて、王宮の中を駆け抜ける。

 

Aごめんね何もできなくて
ハルヒ「キョンごめんね。あたしに出来ることは全てやったけど、確実に死ぬ戦場へ、キョンを送る命令をあたしは止めることができなかったわ」

 

 

(命令は止めることができなかったけど・・・)

 

 

G私ついていくよ
あたしはキョンについていく!

 

Hどんな辛い世界の闇の中でさえ
どんなに魔王が強くて、どんなに辛い戦いになるとしても

 

Iきっとあなたは輝いて
きっと勇者であるキョンは神の加護を受け、勇者の名前に見合う輝かしい戦果を挙げて

 

J超える未来の果て
(キョンが輝かしい戦果を挙げて)遠い未来、キョンは戦死することなく、きっと生き伸びられるわ!

 

K弱さ故に魂こわされぬように
キョンが道半ばで力及ばず戦死してしまうことがないように・・・

 

Lmy way 重なるよ
あたしはキョンの仲間なんだから、キョンと一緒に戦うよ!

 

Mいまふたりに God bless...
今、共に戦いに向かう二人に、どうか、神のご加護を!

 

 

(あたしはキョンにそう言った。でも・・・)

 

 

B痛みを分かち合うことさえ
勇者キョンはパーティーメンバーで仲間であるあたしにすら、ともに魔王と戦い、傷の負い、その痛みを分かち合うことさえ・・・

 

Cあなたは許してくれない
キョンは許してくれない。

 

D無垢に生きるため振り向かず
キョンはあたしの父親である国王に下された決死の出撃命令を無視するという抗命罪を背負うことなく、無垢に生きるために、後ろに残されたあたしの方を振り向かず、

 

E背中向けて 去ってしまう
背中を向けて、魔王軍との戦場に向けて、去ってしまう

 

Fon the lonely rail
あたしを置き去りに、たった一人、勇者キョンだけで。

 

 

 

 

1番の解釈を終えて

 

1番の解釈が終わりました(*´ω`*)
長かったのは、まだ考察しなければならない要素が多くあったからです。2番以降は簡単になっていきます(`・ω・´)キリ

 

1番では、仲間として一緒に戦う!と言ったハルヒですが、キョンには置いていかれてしまいました。2番で追いかけるようになるまで、どんな変化が起きるのか?ということで、2番の解釈を始めていきます♪

 

 

 

 

 

『God knows...』2番の歌詞の意味・解釈!!

 

これが2番の歌詞です。

 

N届けて熱くなる想いは
16現実溶かしてさまよう
17会いたい気持ちに理由はない
18あなたへあふれだす Lovin you

 

19せめて美しい夢だけを
20描きながら 追いかけよう
21for your lonely heart

 

22やめて嘘はあなたらしくないよ
23目を見てこれからのことを話そう
24私覚悟してる
25暗い未来だって
26強くなって運命変えられるかもね
27my wish かなえたいのに
28すべては God knows...

 

 

 

では、それぞれ解釈を進めていきます!

 

 

N届けて熱くなる想いは

 

疑問としては、届けたのは何?

 

しかも、16を見ると、これが「現実」を溶かしてさまようようです。

 

想いがさまよう?そもそも、現実って何だ?という感じですね。少し意味が分かりません。

 

 

1番の解釈を思い出すと、王女が勇者に届けたものは、「命令を止められずごめんなさい」「私も一緒に戦うわ」ですね。

 

 

もう一度、歌詞を見ていきます。これは二つの解釈があります。

 

(何かを)届けて、熱くなる想い
届けたから、熱くなる想い

 

この二つです。届けたのは何か?ということですね。

 

 

ヒントは、熱くなるです。今までは冷たかったんですね。それが、届けたことで、熱くなったと。熱くなる想いって言ったら恋じゃないの?と思えます。

 

その根拠は「18あなたへあふれだす Lovin you」にあります。今までは冷たかった愛情が、(何かを届けたから)熱くなって溢れだしたのです。

 

 

逆に言えば、熱くなる前の冷たい思いを届けることはないでしょう。冷たい想いを届けて、想いが熱くなるってのは違和感ありまくりんぐですから。

 

よって、届けたのは愛の想いではなく、1番で届けた言葉を指すと分かります。

 

 

「命令を止められずごめんなさい」「私も一緒に戦うわ」とあなたに告げたことで、熱くなっていった想いということです。

 

さて、熱くなっていたのは何故でしょうかね?

 

 

命令を止めようとしたのも、共に戦うと言ったのも、「勇者死なないで!」という仲間としての思いからです。

 

しかし、勇者はそれを許すことなく、一人で戦いに向かいました。

 

 

本当に仲間なら、勇者の命令に従って、待機していればいいのです。でも、王女の心の中で、理解できない想いが膨らんでいく。

 

それは王女が勇者を好きになっていたからですね。でも、まだ王女はその想いに気づいていません。だから、王女は自分でも何が何だかわからない想いが熱くなっていくと感じるわけです。

 

 

よって、解釈自体は、難しいですが、こうなります。長い(笑)

 

 

N届けて熱くなる想いは
ハルヒは「キョン死なないで!」という仲間としての思いから「命令を止められなかったわ、ごめん」と「あたしもキョンと一緒に戦う!」という言葉を届けたが、キョンは共に戦うことを許さず、ハルヒを一人置いて戦場へ向かってしまった。仲間なんだから、キョンの帰りを信じて待っていればいいはずなのに、ハルヒの中生まれた、納得できない、何が何だか分からない熱く膨れ上がっていく想いが

 

 

16現実溶かしてさまよう
15のよくわからない熱い想いが、「現実」を溶かすのです。

 

ここでいう現実とは、王女と勇者の仲間という関係でしょう。王女が想いを理解できない今、現実の関係は”仲間”なのです。
それを溶かす。正体不明の熱い想いが現実を溶かす。

 

現実を壊すでも、崩すでもなく、溶かすんですね。溶けるっていう言葉のイメージは液体の中で溶けるイメージです。

 

それを踏まえると、この溶けるとは、王女の心の中での勇者と王女は仲間であるという認識が、溶けて消えるという意味でしょう。

 

 

最後に、「さまよう」です。

 

勇者と王女が仲間であるという現実の認識が王女の中で溶けて無くなった。「じゃあ、どう認識すればいいの?勇者と私はどういう関係なの?分からない・・・」だから、彷徨うわけです。

 

 

では、解釈です。

 

16現実溶かしてさまよう
(15熱くなる想いが)ハルヒの心の中でキョンは唯の仲間であるという現状認識を溶かし、「仲間じゃないなら、じゃあ、あたしにとってキョンって・・・?」と答えの分からない問がハルヒの心中を彷徨う。

 

 

 

17会いたい気持ちに理由はない

 

さて、ハードな解釈部分が終わって、イージな部分になりますね。ここまでお膳立てしたわけですし。

 

17は、答えの出ない問の答の手がかりを掴む瞬間です。

 

「ハッ!」っと気づく瞬間ですね。王女が自問自答を続け、勇者と私の関係って何だ?と考え、「ハッ!」と気づいたのです。「私が勇者に会いたいこの気持ちには、理由はない」と。理由がないことに気づいたわけです。

 

仲間だからと思っていたけど、本当は理由なんて、なかった。

 

ただ、ただ、私は勇者に会いたかっただけだった。

 

ということですね。恋心に王女がようやく気づくわけです。

 

 

17会いたい気持ちに理由はない
ハルヒは「ハッ!」と気づく。キョンが仲間だからと思っていたけど、本当は「キョンに会いたい」というあたしの気持ちに、理由なんてなかった。ただ、ただ、キョンに会いたい。それだけだったんだ。そっか・・・、あたしはキョンのことが、

 

 

18あなたへあふれだす Lovin you
好きだったんだ。(キョンへの愛しい想いが溢れだす)

 

 

 

ということですね。ふぅ。ハルヒらしいといえば、そうですね。キョンも鈍感ですが、彼女もかなり鈍感ですからね(笑)

 

ここで、ようやく、キョンは仲間という認識が、キョンは愛しい人!という認識にハルヒの中で変化するわけです。

 

 

 

 

では、次のブロックへ行きましょう!

 

19せめて美しい夢だけを
20描きながら 追いかけよう
21for your lonely heart

 

 

 

19せめて美しい夢だけを

 

まず、「夢」というキーワードです。
God knows...の中には2度、夢というワードが出てきます。そのうち、先に出るのがここです。

 

18の歌詞でようやく、勇者が好き!!ということに気づいた王女が、その次の19で「夢」と言っているので、単純に、勝利したい!という夢ではないでしょう。

 

この夢は、「(魔王軍に勝利し、)勇者と結ばれる」という夢なのです。()の中は比重が軽いわけです。

 

 

さらに、「せめて」という言葉ですね。可能性が薄くても、せめて勝てると信じて、という感じでしょうか。

 

これを纏めると・・・

 

 

19せめて美しい夢だけを
現実的に考えて、あたしたちが魔王に勝てる可能性が少しもなくたって、せめて、夢だけは、勝利し、キョンと結ばれると

 

 

次は簡単ですね!

 

 

20描きながら 追いかけよう
信じ、心に描きながら、今も戦場で一人戦っているキョンを追いかけよう!

 

21for your lonely heart
一人孤独に戦うキョンのために!

 

 

 

 

 

さて、2番のサビの解釈です!!

 

22やめて嘘はあなたらしくないよ
23目を見てこれからのことを話そう
24私覚悟してる
25暗い未来だって
26強くなって運命変えられるかもね
27my wish かなえたいのに
28すべては God knows...

 

 

時系列順的には、一致しています。

 

王女が勇者への愛に気づき、追いかけ、そして、追いついた瞬間からです。

 

 

 

22やめて嘘はあなたらしくないよ

 

嘘が問題ですね。

 

時系列的には、一人で戦う勇者の下へ、仲間を率いて、王女が到着したわけです。

 

勇者としては、死ぬと分かる戦場に来てしまった仲間に対して一言言いたくなるわけですね。
「何で来たんだ。帰ってくれ。死ぬのは俺だけで十分だろう?」と思い、追い返すための言葉を、嘘を吐いたわけです。

 

まぁ、正確には何を言ったか分かりませんが・・・

 

「何故、来た!!ついてくるなと言っただろ?俺一人で十分だ。(足手まといだ、帰れ!)」

 

()の中は少し過激ですが、これくらい言うかもしれないですねぇ。

 

 

それに対して、王女が言うわけです。そんな嘘をついて、あなたらしくないわよ、と。

 

あなたが何故、そんなことを言うのか、分かっているわ、と。

 

 

 

22やめて嘘はあなたらしくないよ
キョン「何故、ここに・・・。 ついてくるなと言っただろ! 足手まといだ。帰れ!!」 ハルヒ「ねぇ、キョン、嘘はやめて。この戦いから遠ざけて、あたしたちを救うために、キョンらしくないことを言っていることくらい分かっているんだから!」

 

 

23目を見てこれからのことを話そう
キョン「・・・それでもッ!!」ハルヒ「キョン、あたしの目を見て?死にに来たと思う?ねぇ、あたしだけじゃない。古泉君も有希もみくるちゃんも一緒に来たわ。SOS団の仲間だもの。あたしたちの力合わせて、どう戦うか?SOS団で、勝つための戦略を話し合いましょう?」

 

 

24私覚悟してる

 

覚悟とは何を覚悟しているのでしょうか?

 

勇者は王女(達)に死んでほしくないんです。その王女が勇者と共にいるために、勇者に示す覚悟とは、「死んでも構わない」という覚悟しかないでしょう。

 

 

 

24私覚悟してる
ハルヒ「あたしは、この戦いで死んでもいい。キョンと一緒に戦えるなら、キョンの力になれるなら、死んだっていい。それくらいの覚悟して、戦場に来たわ」

 

 

 

25暗い未来だって
強すぎる魔王軍に、あたしたちは決して勝ち得ない、絶対に負けるとわかっているそんなお先真っ暗な未来だって

 

 

 

26強くなって運命変えられるかもね
あたしたち一人ひとりが強くなって、さらに、みんなの力を合わせてどこまでもどこまでも強くなって・・・。そしたら、絶対に負けて、「あたしたちみんな死んじゃう」って運命だって、変えられる可能性も少しくらいはあるかもしれないじゃない?

 

 

 

27my wish かなえたいのに

 

私の願い、叶えたいのに、神のみぞ知る。
これは口には出していないでしょう。私の願いは、勇者に語った「勝ちましょう!」ではなくて、「勝って、勇者と結ばれる」ことだからです。心で言ったんです。

 

 

27my wish かなえたいのに
キョン「そう、だな、力を合わせれば、勝てるかもしれないしな」ハルヒ「そうよ、SOS団に不可能の文字はないのよ!!(これが薄っぺらい希望論だってことくらい分かってる。でも、あたしがキョンと結ばれる夢を叶えるためには、何としても勝利しないといけない。それなのに・・・

 

 

 

28すべては God knows...
・・・魔王との戦いの行方、そして、あたしの恋が実るかどうか?は、神のみぞ知る・・・)」27から続く

 

 

 

 

こうして、間奏に突入していきます。

 

ここまでの2番の解釈を纏めて書いていきたいと思います♪

 

 

 

『God knows...』2番の解釈まとめ

 

N届けて熱くなる想いは
ハルヒは「キョン死なないで!」という仲間としての思いから「命令を止められなかったわ、ごめん」と「あたしもキョンと一緒に戦う!」という言葉を届けたが、キョンは共に戦うことを許さず、ハルヒを置いて戦場へ向かってしまった。仲間なんだから、キョンの帰りを信じて待っていればいいはずなのに、ハルヒの中生まれた、納得できない、何が何だか分からない熱く膨れ上がっていく想いが、

 

16現実溶かしてさまよう
ハルヒの心の中でキョンは唯の仲間であるという現状認識を溶かし、答えの出ない「仲間じゃないなら、じゃあ、あたしにとってキョンって・・・?」という問が、ハルヒの心中を彷徨う。

 

17会いたい気持ちに理由はない
ハルヒは「ハッ!」と気づく。キョンが仲間だからと思っていたけど、本当は「キョンに会いたい」というあたしの気持ちに、理由なんてなかった。ただ、ただ、キョンに会いたい。それだけだったんだ。

 

18あなたへあふれだす Lovin you
そっか・・・、あたしはキョンのことが、好きだったんだ。(キョンへの愛しい想いが溢れだす)

 

 

(キョンへの愛情を自覚したハルヒは、仲間としてのキョンの命令を無視して、戦場へ向かう)

 

 

19せめて美しい夢だけを
現実的に考えて、あたしたちが魔王に勝てる可能性が少しもなくたって、せめて、夢だけは、勝利し、キョンと結ばれると

 

20描きながら 追いかけよう
信じ、心に描きながら、今も戦場で一人戦っているキョンを追いかけよう!

 

21for your lonely heart
一人孤独に戦うキョンのために!

 

 

(戦場に到着し、キョンの下へ向かうハルヒ達。しかし、キョンは顔を見るなり・・・)

 

 

22やめて嘘はあなたらしくないよ
キョン「何故、ここに・・・。 ついてくるなと言っただろ! 足手まといだ。帰れ!!」 ハルヒ「ねぇ、キョン、嘘はやめて。この戦いから遠ざけて、あたしたちを救うために、キョンらしくないことを言っていることくらい分かっているんだから!」

 

23目を見てこれからのことを話そう
キョン「・・・それでもッ!!」ハルヒ「キョン、あたしの目を見て?死にに来たと思う?ねぇ、あたしだけじゃない。古泉君も有希もみくるちゃんも一緒に来たわ。SOS団の仲間だもの。あたしたちの力合わせて、どう戦うか?SOS団で、勝つための戦略を話し合いましょう?」

 

24私覚悟してる
ハルヒ「あたしは、この戦いで死んでもいい。キョンと一緒に戦えるなら、キョンの力になれるなら、死んだっていい。それくらい覚悟して、この戦場に来たわ」

 

25暗い未来だって
強すぎる魔王軍に、あたしたちは決して勝ち得ない、絶対に負けるとわかっているそんなお先真っ暗な未来だって

 

26強くなって運命変えられるかもね
あたしたち一人ひとりが強くなって、さらに、みんなの力を合わせてどこまでもどこまでも強くなって・・・。そしたら、「絶対に負ける。あたしたちみんな死んじゃう」って運命だって、変えられる可能性も少しくらいはあるかもしれないじゃない?

 

27my wish かなえたいのに
キョン「そう、だな、力を合わせれば、勝てるかもしれないな」ハルヒ「そうよ、SOS団に不可能の文字はないのよ!!(これが薄っぺらい希望論だってことくらい分かってる。でも、あたしがキョンと結ばれる夢を叶えるためには、一人で戦わせてキョンを死なせてもいけないし、あたしたちが負けてもいけない。不可能でも、どうにかして勝利しないといけない。それなのに・・・

 

28すべては God knows...
・・・魔王との戦いの行方、そして、あたしの恋が実るかどうか?それらすべては、あぁ、神のみぞ、知る・・・)」27から続く

 

 

 

 

 

 

 

『God knows...』の間奏の解釈!

 

さて、劇的に曲の雰囲気が変わる間奏ですが、内容面からも大きな変化があります。。。

 

 

間奏は、たった4行の歌詞ですが、実はかなりの精度で状況を予測できます。たった4行にここまで仕込む作詞者の頭は一体どうなっているのでしょうかね?

 

 

予測できるのは、経過時間。場所。傷跡の位置です。

 

 

時間ですね。

 

 

時系列的に考えて、少なくとも、数か月以上は立っているはずです。もしかしたら、数年の可能性もあるでしょう。

 

ただ、魔王軍が圧倒的に強いという前提から、抵抗しつつ、撤退を繰り返しているとしても、数年間粘れるのかは微妙なので、1年くらいかなと推測します。数か月だと少し、展開が早すぎて、王女にラスサビに繋がる覚悟が芽生えるか疑問です。どう考えても、先に心が折れると思うので。

 

 

その理由ですが、歌詞を見てみましょう。

 

 

29あなたがいて 私がいて
30ほかの人は消えてしまった
31淡い夢の美しさを描きながら
32傷跡なぞる

 

 

 

32の傷跡なぞるです。

 

ここまで、2番で、「一緒に戦うわ!」と言った王女が、実際に戦線に出て、傷を負うわけですね。ファンタジーなら切り傷でしょう。ザックリと剣で切られているわけですね。別に魔法で焼けたでもいいですがw

 

それが、完全に治り、傷跡になっているわけですから、実戦に出て、その日に切られて、治るまでと考えても、最低2か月程度は経っています。

 

ですが、王女たちは元々、勇者パーティーのメンバーですからね。強いのは当たり前です。

 

簡単に傷を負うでしょうか?と考えれば、長く戦っていったから、不覚を取ったため、切り傷をつけられたと考えるべきでしょう。

 

 

これが、時系列的に、かなり時間がたっている理由の一つです。

 

 

 

もう一つの根拠は、

 

30ほかの人は消えてしまった

 

ですね。文字通り、この世から消えたわけです。死んでしまったということですね。

 

 

 

精鋭である勇者パーティーが死んでいくわけです。一気に三人(勇者パーティーが何人かは分かりませんが・・・、SOS団の場合)が死んだとは思えません。

 

逃げるための殿になって、おとりになって、誰かをかばってと、まぁ、お約束で一人ずつ、死んでいくのでしょうね。

 

 

余談ですが、SOS団なら、逃げるための殿になって(有希が死に)、おとりになって(古泉が死に)、誰かをかばって(朝比奈さんが死ぬ)でしょうね。

 

 

それが、昨日、今日、明日と続くわけがないでしょう。

 

誰かが死ねば、それを受け入れるために時間が必要です。一旦、後方に引くでしょう。

 

 

それを2度繰り返していると考えて、さらに、一人死んでから、次の一人が死ぬまでの間隔も考えれば、やはり、1年程度が妥当かと思うのです。

 

もしも、数か月でこれを繰り返していると、自分のわがまま(勇者を助けるという建前。本音は勇者が好きだから)で仲間を連れてきた王女の心が持たないでしょう。

 

 

ということで、やはり、時間はかなりの精度で1年程度だと思います。

 

 

 

 

次に、この間奏が行われている場所ですが、古傷をなぞっている暇がある点から、戦場ではないですね。

 

 

しかも、あなたがいて、わたしがいる。

 

 

私たちがいると言わないのは、二人が別々に見える場所にいるということですね。これは、テーブルなどに向かい合って座っているということでしょう。

 

無論、戦場から後退する街道で二人歩いているということも考えられますが、傷跡をなぞる暇はないと思いますし、移動しながら深く過去を思い返すこともないでしょう。

 

過去を振り返っているわけですから、それにふさわしい環境にある。

 

 

ファンタジー風味をくわえれば、ほぼ確実に、まだ戦場になっていない、後方の酒屋に王女たちはいると考えて、まぁ、いいでしょう。

 

推測ですが、的外れでもないと思います。

 

 

テーブルの向かいに勇者。こちらに王女。二人は無言で向かい合っているわけです。

 

そして、王女は死んでしまった仲間を思い出しながら、自分の身体に着いた傷跡を指でなぞっているわけですね。

 

 

何故後方にいるのか?

 

それは、勇者と王女以外の最後の一人の仲間がつい先日戦死したからです。たから、一旦後退してきたわけです。

 

「これでとうとう私たちだけになっちゃたわね」と王女は物思いに沈んでいるのです。

 

これでさらに時系列とタイミングを確定できますね。

 

 

 

最後に、傷跡の位置ですが、王女が右利きならば、剣を持つのは右手です。

 

切り傷は小手にあるなら、前腕から肩にかけてでしょう。

 

 

さらに、酒場に座り、昔を思い返すときの姿勢で、腕を組んでいたとすれば、指が無意識に届くのは上腕ではなく、前腕です。

 

ですから、王女が負った傷は、右腕前腕の切り傷なのでしょう。

 

 

魔法などでは腕よりも顔や身体に傷がつきますが、それはなぞるには服の下でしょうからね。

 

 

 

 

よって、間奏の状況はハルヒ達で表すとこうなります。

 

 

キョンと一緒に戦いだしてもう1年近く経つのね。罠にはまった私たちを逃がすために殿になって有希が死んで、次は囮になって敵を引き付けて古泉君も死んで・・・、とうとう昨日みくるちゃんもキョンをかばって死んでしまった・・・。
酒場のテーブルにハルヒとキョンは向かい合い座っている。会話は無い。ハルヒは死んで行った仲間を思いながら、切られて出来た前腕の傷跡をなぞっている。

 

 

これが予想できる範囲です。では、歌詞ごとに解釈をしていきます!

 

 

 

 

間奏の歌詞解釈

29あなたがいて 私がいて
SOS団最後の仲間であったみくるちゃんが戦死したため、戦線からまだ離れているこの町に退却し、キョンとあたしは一軒の酒場に入った。目の前にはキョンがいて、私は向かいの席に座り、物思いに耽りながら飲んでいる。

 

30ほかの人は消えてしまった
(昨日、とうとうみくるちゃんが死んじゃった。有希が死んで、古泉君も死んで。これで残ったのはキョンとあたしだけ・・・。

 

31淡い夢の美しさを描きながら
魔王軍に勝って、キョンと結ばれる・・・かぁ、叶いそうにない夢なのに、どうして狂おしいほど愛おしく感じるんだろう

 

32傷跡なぞる
あたしはなぞる、敵に切られた右前腕の切り傷の跡を、そして、一人ずつ仲間が死ぬ度に増えた心の傷跡を。

 

 

 

 

 

ラストのサビの解釈です。

 

 

「だから」という言葉以外は、1番の歌詞と全く同じです。

 

しかし、その想いの重みは全く違うんですね。

 

「だから」という一語と、ハルヒがキョンを仲間ではなく、愛しているという前提が、歌詞の意味を大きく変えるからです。

 

 

 

 

 

33だから私ついていくよ

 

さて、「だから」とは?

 

間奏を受けているのは簡単にわかりますから、傷跡があるから、ついていくんですね。
仲間の死、身体に残る戦いの傷跡です。

 

それがどうして、ついていく理由になるのでしょうか?

 

王女の勇者への愛ゆえに、仲間を連れて(巻き込んで)、戦いに来たわけです。その代償として、王女は傷を負い、他の仲間はみんな死んでしまったんです。

 

それだけの代償を支払ったのみ、いまだに勝利はつかめず、戦いは続いているわけです。

 

支払った代償の大きさ故に、今更、やっぱりやめた!とは言えない。もう夢を諦めるなどと、死んで行った仲間に到底言えるわけがないと、王女は思うわけです。

 

 

それが、「(私の夢の為に、仲間は命を散らし、自分も傷だらけになってしまった。それだけの代償を支払ったの)だから」の一語に込められた重みです。

 

 

ということで、解釈をしていきましょう(`・ω・´)キリ

 

 

 

33だから私ついていくよ
身体に残る傷跡、戦いで死んでいったSOS団の団員達。キョンと結ばれたいというあたしの夢の為に、高く高く積みあがった多くの犠牲が、あたしに今更逃げることを許さない。だからこそ、あたしは戦い続けるわ。

 

 

34どんな辛い世界の闇の中でさえ

 

この解釈は1のサビと同じでいいでしょう。

 

辛い世界・・・勝ち目のない魔王軍との厳しい戦いの中

 

 

34どんな辛い世界の闇の中でさえ
どんなに辛く勝ち目のない魔王軍との苦しい戦いの中でさえ

 

 

 

35きっとあなたは輝いて

 

あなたは輝くの解釈ですね問題は。

 

1のサビでは、あなた=仲間=勇者だったわけです。

 

勇者だから戦場で、キョンは光り輝いていたわけですが、

 

ラスサビでは、キョンは、最愛の人なんです。ハルヒにとって、何にも代えがたいはずのSOS団の団員や傷だらけの身体・・・、全てを代償に捧げても、手に入れたいと願った人なのですね。

 

これを踏まえると、あなたが輝くのは、戦場で勇者だからではなく、ハルヒの中で、キョンが愛しい人だからということでしょう。

 

 

きっと私にとってあなたは輝く存在であり続ける。つまり、あなたのことを想い続けるということです。

 

 

少し意訳も入りますが・・・

 

 

 

35きっとあなたは輝いて
きっとあたしの中にあるキョンへの愛しい想いは一瞬たりとも曇りはしない。(きっと私にとってあなたは輝く存在であり続ける)

 

 

 

 

36超える未来の果て

 

一番と同じですね。ですが、一番では、きっと死なないわよ。大丈夫よ!というイメージでしたが、ここではすでに三人の仲間が死んでします。

 

やっぱり、運命は厳しい。魔王軍には勝てそうにない。

 

そう分かったうえで、仲間は皆死んでしまったけど、あたしたちだけは、どうか生き延びたい。

 

超える!未来の果て。

 

そういう感じに捉えて、遠い未来に死すべき運命を、超越するのよ!

 

 

36超える未来の果て
キョンへの愛の為、こんなたくさんの犠牲を払ってきたのに、今更、死んでたまるもんですか!

 

 

 

37弱さ故に魂こわされぬように
あたしたちが武運拙く、魔王軍との戦いで死んでしまうことが、どうかありませんように・・・

 

 

38my way 重なるよ

 

少し、無理筋ですが、重なるよ!の「よ」を将来的にそうなるのよ!みたいな感じで捉えて、39が37に接続するような感じに解釈します。
ここでの my way はキョンの仲間としての道ではなく、キョンを愛する者としての道が、キョンと重なるわけなので、結ばれる、恋が成就するという意味になります。

 

38my way 重なるよ
きっとあたしたちはこの戦争を生き延びて、恋は成就するはずよ!(きっといつか、あたしの恋路はキョンの人生と重なるよ)

 

 

39いまふたりに God bless...
だから、今、再び、戦場へ向かうあたしたちに、どうか、神のご加護を!!

 

 

 

 

ラストサビの解釈まとめ

 

33だから私ついていくよ
身体に残る傷跡、戦いで死んでいったSOS団の団員達。キョンと結ばれたいというあたしの夢の為に、高く高く積みあがった多くの犠牲が、あたしに今更逃げることを許さない。だからこそ、あたしは戦い続けるわ。

 

34どんな辛い世界の闇の中でさえ
どんなに辛く勝ち目のない魔王軍との苦しい戦いの中でさえ

 

35きっとあなたは輝いて
きっとあたしの中にあるキョンへの愛しい想いは一瞬たりとも曇りはしない。(きっと私にとってあなたは輝く存在であり続ける)

 

36超える未来の果て
キョンへの愛の為、こんなたくさんの犠牲を払ってきたのに、今更、死んでたまるもんですか!

 

37弱さ故に魂こわされぬように
あたしたちが武運拙く、魔王軍との戦いで死んでしまうことが、どうかありませんように・・・

 

38my way 重なるよ
あたしたちはこの戦争を生き延びて、恋は成就するのよ!(きっといつか、あたしの恋路はキョンの人生と重なるよ)

 

39いまふたりに God bless...
だから、今、再び、戦場へ向かうあたしたちに、どうか、神のご加護がありますように・・・。

 

 

 

以上で、『God knows...』の解釈を終わります(*´ω`*)

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